テーマ:中華道芸教材

形意拳雑考

形意拳の根本は熊鷹形・劈拳にある。 形意拳の練習体系は、「意」系と「形」系にわかれる。 「意」系(システム)の中心は、劈拳であり、三才式を練功の中心とする。基本の功をつくることを重視する。 定歩の三才式には「劈、讃、崩、砲、横」がある。三才式では、静功、定歩を練る。一般にいわれる五行拳は、三才式の動功、活歩の練法である…
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太極拳二十字訣(20)発想の転換

ナンは[才難]に似た字 鄭曼青は「力は骨から発せられるものであり、勁は筋より発するものである」との拳訣を知って太極拳の奥義を悟ったとされている。 「力は骨から」というのは、物理的な力のことである。 「勁は筋から」というのは、感覚により相手の心身の虚をとらえて力を発することであるとともに、心身にむだな力を入れることなく、…
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太極拳二十字訣(19)柔構造

セイ字訣 相手を推すことで、その勢いを止めて攻撃をできなくさせる。セイは[才斉]に似た字 セイ字訣とは、相手の攻撃を柔らかく受けて、その勢いを止めるという教えである。 激しい攻撃に対すると、どうしても、こちらもそれにつられて硬くなってしまう。それではよろしくない。硬くなるのは「とらわれ」の気持ちがあるからである。「とらわれ」…
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太極拳二十字訣(18)自ずから導かれる

「続」字訣 連続して途切れることのないことである。 太極拳においては、心身の働きは、途切れることなく柔らかに連続しているのを良しとする。 これは心身の状態が、「一貫」しているということでもある。 至柔、至静をもって、心身が一貫した状態にあるようになるのが好ましい。 また、「続」字訣には、「途切れそうで、途切れない…
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太極拳二十字訣(17)最高のパフォーマンス

「墜」字訣 体を沈めることをいう。 太極拳の拳訣には「沈肩墜肘」がある。これは「肩」や「肘」を沈めることを教えるものである。 太極拳における「沈める」とは、よけいな力を入れないことであり、「柔」と同じである。硬い力は浮きやすい。柔らかな力は沈みやすい。 心身を柔らかにすることで、より安定した状態が得られ、それによって、…
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太極拳二十字訣(16)要を抑える

「撮」字訣 力を一点に集中させて攻防を行うことである。 「撮」字訣を使った動きとしては、単鞭などがある。単鞭の「採」は、撮字訣の応用である。「採」では五指の力を、ひとつにまとめる。この時のまとめる力の加減を、よく学ばなければならない。 また、点穴といった攻撃も、「撮」字訣に含まれる。点穴とは、相手の意識の虚になっている部分を…
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太極拳二十字訣(15)小太極、大太極

「掩」字訣 相手の攻撃を封じてしまうことである。 「掩」字訣を、使った動きには「如封似閉」がある。これは「封」と「閉」を使う動きであり、掩字訣の応用である。 「封」とは、相手の動きを封じてしまうことである。 「閉」とは、門を閉じることで、門と閉じるとは、自分の中心線の守りを固めることである。攻防とは、いうならば中心線の…
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太極拳二十字訣(14)バランスの世界観

「摧」字訣 柔をして剛をくじく。相手の勢いに乗じて、その勢いをくじくのである。 太極拳では、相手の攻撃を柔らかく受けておいて、瞬時に沈身を行うことで、相手の関節をくじいたりする方法がある。 柔をして剛をくじくには、スピードがなければならない。剛であれば、長い距離とスピードを共に得ることができる。しかし、柔の場合には距離を得る…
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太極拳二十字訣(13)正しい理解を深める

ロウ字訣 相手を引き込んで、離れさせないようにする。ロウは「楼」の「木」篇が「手」篇の字 太極拳には、ロウ膝ヨウ歩という技がある。この場合のロウは、「抱く」という意味で、二十字訣の「ロウ」とは違っている。 つまり、ロウ膝ヨウ歩とは、「膝を抱いての逆の技法」ということなのである。ちなみにヨウ歩とは、右足が前で左手で打つ、あるい…
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太極拳二十字訣(12)可変的心身

ホウ字訣 下から上へ、あるいは上から下へと転ずることで、相手をコントロールする。ホウは[才朋]に似た字。 あらゆる存在は変化をしている。これを宇宙の真理と太極拳では考える。そうであるから変化の中で、自分に有利な状況を模索しようとするのである。 そうであるから、相手の攻撃を受けるにしても、攻撃の一点で受けるようなことはしない。…
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太極拳二十字訣(11)拙力

「軟」字訣 太極拳では、むりな力を使わない。自然な粘りを使うのである。粘りは柔らかさから生まれる。 太極拳の柔らかさは、柔らかさを求めては得られない。むだな力を使わないようにすることで、結果として得られるものなのである。 むりな力、むだな力のことを、「拙力」という。「拙力」は、後天的に形成された誤った心身の状態から生まれてく…
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太極拳二十字訣(10)陰陽の転換

ハン字訣 相手を引き込むことである。ハンは[才反]に似た字。 四正の「リ」のひとつの現れが「ハン」である。 「リ」が、相手を引き込む動きであると誤解している人が多いが、太極拳の原則に忠実にいうなら、四正で示されているのは、陰陽転換の原理であるにすぎないのであって、具体的な技とは、ストレートにはむすびつかないのである。 …
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太極拳二十字訣(9)「脈」を抑える

「拿」字訣 相手の動きの「脈」を抑えることである。 「拿」とは、「つかみ方の秘訣」である。これは、おおきく言えば「採」の範疇に入る。 打ったり、蹴ったりが中心の中国武術には、「擒拿」術という「つかみ方」が伝えられている。この中には、逆手などの技法を含むこともある。 一部には鷹爪功などといって、握力を強化することを重視す…
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太極拳二十字訣(8)協調性のなかで

「拘」字訣 体のどの部分でも、相手に触れている箇所をして、相手を制してしまうことである。 「拘」は、「粘」と同じである。おおきく言えば「粘」の範疇に入る。 「粘」の中でも、特に攻撃に「粘」を使ったときが、「拘」となる。八卦拳では「扣」という。相手を離すことなく、すなわち逃がすことなく制してしまうのである。 そうであるか…
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太極拳二十字訣(7)天地の流れのままに

「随」字訣 相手の動きにさかろうことなく動いている内に、主客を逆転させてしまうことである。 「随」字訣とは、無駄な争いをしない、ということである。 簡単に言うならば、利害関係のないところでは、どのようなことでも、相手に従っておけば良いということである。 場合によっては、利害関係がなくても、意見の対立など、感情的に納得で…
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太極拳二十字訣(6)ゆるやかな変化

「粘」字訣 相手にまとわりついて、逃すことのないことである。不即不離の状態を維持して、たとえ相手が逃げようとしても、変化の機をよくとらえて逃がすことがない。 「粘」は「粘(ねば)る」ということであるが、ただついて離れないというのではない。重要なことは「不即不離」の関係にあることである。「粘」は、あくまで変化の機を使うための秘訣であ…
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太極拳二十字訣(5)綿中蔵針の「術」と「法」

「ケン」字訣は、やり過ぎないということである。全ての力を出し切って攻撃をしたなら、それが失敗をしたときには、どうすることもできなくなる。常に足りないくらいを心がけるべきである。 ケンとは[兼欠]に似た字。 攻防において、おおきな攻撃力を持つことが、有利であることにまちがいはない。 そうであるから、一般的な武術においては、おお…
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太極拳二十字訣(4)縦の拳、横の拳

「サ」字訣は、相手の腕などに触れたときに、それをからめて逃さないようにすることである。 サは[才差]に似た字。 ラセンの動きは、力をコントロールするのに欠くことのできないものであり、多くの武術でも重視されている。 陳家の拳と、太極拳ではラセンの使い方が同じではない。太極拳の方が、より内面化しており、一見すれば、ネジリを使って…
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太極拳二十字訣(3)間合いをとる

「担」字訣 相手の攻撃を受けたときにも、心身を柔らかにして、その勢いを受け流してしまう。 「担」字訣には、相手の攻撃を、充分に受け止める、という意味があるが、これは相手の攻撃を受け止めて、跳ね返してしまうことではない。 攻撃にさからうことではないのである。攻撃にさからわなければ、相手の攻撃が成功してしまうことになるが、そうな…
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太極拳二十字訣(2)一期一会の勝負

「閃」字訣は、相手の攻撃にさからわないで、瞬時の入身をおこなうことである。また、ここで相手と離れることなく、コントロールをするので、主導権を、こちらが持つことができる。 「閃」字訣は、八卦拳でも重視している。これは瞬時の陰陽の転換をいうものである。 瞬時の陰陽の転換を行うことで、防御は瞬時に攻撃へと転ぜられる。八卦拳は、これ…
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太極拳二十字訣(1)山彦の道

「披」字訣 相手とぶつかることなく、側面から入る道を開く、入身のことである。 どのような堅牢に見えるものであっても、必ずそれを突破する「道」を開くことができるのである。 植芝盛平は、こうした「道」を「山彦の道」といった。相手と自分の間合いの中から「道」は開けるとするわけである。 「山彦」とは共鳴のことでもある。相手と自…
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太極拳の秘訣(3)専一意志

『太極拳講義』には、以下のようにある。 「意志とは、心のことである。太極拳を練るときに、それぞれの動きに心を集中させる。手足の細部にいたるまで、心でその動きを感じるのである。そうして、心と意が及ばないところがないようにする。これが『力を用いず、意を用いる』ということである。もし、少しでも心の及ばないところがあったならば、筋骨は円滑…
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太極拳の秘訣(2)無定式

「定式」が無いというのは、動作の極めがない、ということである。 太極拳のテキストには、単鞭なら単鞭の動作が示してある。ほかにも雲手や肘下看捶など、いくつもの動作が示されているが、これは動きの過程の中のひとつの動きであり、けっしてこれが極め動作ではない、というのである。 通常の拳術は、いうならば「極め動作」をつないだものである…
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太極拳の秘訣(1)全不用力

『太極拳講義』には、以下のような説明がある。 「全て力を用いないというのは、太極拳を練るときの第一の秘訣である。套路の始めから終わりまで、けっしてむやみに力を入れてはならない。もし、少しでも、むやみに力を込めるようなことがあれば、たちまちその太極拳は違ったものになろう。しかし、そうはいっても、余りに柔らかすぎるのもよくない。天然、…
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書経の兵法(6)刑は刑なきを期す

武術とは実際に打ち合いをしないための習練である。 原文では「刑は刑なきを期す」で、刑罰というものは、それが実行されなくなることを考えて決められるべきであることを言っている。 つまり、刑罰があることが、犯罪の抑止になり、また人として行うべきことを教えるものとして作用することが理想とされているのである。 「むすび」の武術も…
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書経の兵法(5)これを念うにここに在り

拳を練っている時には、特殊な意識状態に入っている。また、拳を練っていない時でも、特殊な意識状態に入っている。 原文では「これを念(おも)うにここに在り、これを釈(す)つるにここに在り」とある。つまり、ある事柄(人物)のことが、いつの心の中にあることをいっているのである。考えている時も、そうでない時も、心を離れることはないというわけ…
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書経の兵法(4)みちに恵えば吉にして、

純粋に拳を練ることで、自ずから正しい功が得られる。 「みちに恵(したが)えば吉にして、逆に従えば凶なり。これ影や響のごとし」とある。 みちに違うことがなければ、よいことが自然に生じる。また、そうで無ければ悪いことが自ずから起こる。これは形があれば影がある。音があれば響きがあるのと同じである、と『書経』では教えている。 …
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書経の兵法(3)己を舎てて人に従う

まずは相手と一体化することを学ばねばならない。 太極拳の拳訣として有名な「舎己従人」である。「己を舎(す)てて人に従う」とは、相手の良いところは、虚心坦懐に学ぶべきということである。 太極拳では、相手と一体となることを、この拳訣で示している。 人は、既成概念にとらわれてしまって、本当のものが見えなくなってしまう。これは…
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書経の兵法(2)天功を亮らかにせよ

套路の持つ深い意味を明らかに知らなければならない。 「天功を亮(あき)らかにせよ」の「天功」とは、森羅万象の働きと、たがうことのない働きのことをいう。 中国には、かく産業における優れた技術を解説した書に『天功開物』なるものもある。およそ優れた技術とは、森羅万象=天の働きの一部を抽出することで得られると考えられていた。そうであ…
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書経の兵法(1)遠きを柔らげ、ちかきを能くす

攻防の圏外にいる相手には、闘争心を見せることなく接し、攻防の圏内にいる相手は、よく制御できるように接しなければならない。 『書経』の原文は「遠きを柔らげ、ちかきを能(よ)くす」とある。つまり、遠い地方の人民は手なずけることが大切で、国の中央に近いところの人民は、よくコントロールできる状態でなければなら無いことをいっているわけである…
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