道竅談 李涵虚(95)第十一章 五関を煉る

道竅談 李涵虚(95)第十一章 五関を煉る
西派では「煉神」において「還虚」に至るまでに三つの段階があるとするわけであるが、これは武術の修行階梯を考える上ではひじょうに参考になる部分がある。これを「煉精」から見ていくと、「煉精」は肉体のレベルで第一の変容を迎える時となる。この変容は套路を覚えることでなされる。今まで行ったこともないような動きを新たにすることで心身の変容が促されるのである。次の「煉気」は気持ちが鎮まることである。套路に習熟することで気持ちが自然に鎮まるようになる。よく中国武術では「真伝」を得ることの重要性が説かれるが、それは心身が一定の集中状態に導かれるような套路でなければ心身の変容を促すことができないからである。