誠を修する(十月丹成章第九 その5)

「神、精(まこと)ならば万状するを、聖人はおのずから知る」

「万状」とは、全てが表れるということである。

神、つまり心が誠であれば、全てを知ることのできる英知が得られる、というのである。

ために、そうした英知を得た聖人は、必要なことは自ずから知ることができるようになっているのである。

人は、なんとかして先のことを知り、自分に有利な状態にしたい、と思うものである。

ここに占いなどが生まれた。

しかし、そうしたことに意味はない。

ただ、誠であれば良いのである。

小手先の術を用いて、一時の繁栄を得ても、長い間には、消えてしまうことであろう。

日々、修行するとは、修行に対する誠を持つことである。

誠がなければ、毎日の修行はできない。