テーマ:国学瞑想くえびこ

江田船山古墳 銀象嵌銘大刀(下)

また見るべきは銘文が、大刀の棟に記されている点である。 一方で、これも有名な埼玉県の稲荷山古墳出土の鉄剣には刀身に文字が刻されている。 こうすると文字は読みやすいが、刀の強度に問題が出るであろう。 おそらく稲荷山の鉄剣は実用としては使うことのないものであったから問題がないのかもしれないが、江田船山古墳の大刀は確かに実用…
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江田船山古墳 銀象嵌銘大刀(中)

大和朝廷については『日本書紀』などに情報を伝えているが、倭の五王に関しては当時の日本と外交のあった中国の文献とは違った情報を伝えている。 従来の日本史の研究では、どうにかして少しでも関係のありそうな部分を見つけて倭の五王なるものを『日本書紀』などの中に見つけようとしていたが、それには無理がある。 九州地方にも一定の勢力を持っ…
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江田船山古墳 銀象嵌銘大刀(上)

東京国立博物館 平成館 江田船山古墳から出土した銀象嵌銘大刀は、教科書にも出てきているほど有名である。 それは、この大刀に銘文が刻んであるからである。 ともすれば有名であるために銘文にばかりが注目され勝ちであるが、記された馬や鳥、魚がじつにおもしろいのである。 大刀の片側には躍動感あふれる馬が描かれ、反対側にはゆ…
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ミケランジェロの手紙(下)

今回の展示でおもしろかったのはミケランジェロの手紙である。 右には天井を向いて絵を描いている姿が簡単に書かれている。 文面は、彫刻家である自分がどうして、これほど苦労をして絵を描かなければならないのか、であるとか、ずっと上を向いて仕事をしているので首が痛い、などと記している。 おもしろいのは、最近は下向きでは字も読めな…
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ミケランジェロの手紙(中)

思考は、それがどのように優れたものであっても、他人がうかがい知ることのできないものである。 すべては考えた人の頭の中で現れ、消えるものである。 しかし、手稿の類であれば、その一端をうかがうことができる。 中国でも、朱子の原稿はそれを求める人が多かった。儒教に独自の考えを持ち込んだ朱子の考えの跡に興味を持つ人が多かったの…
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ミケランジェロの手紙(上)

汐留ミュージアム「ミケランジェロ ルネサンス建築の至宝」展 ミケランジェロの素描は、ひじょうに珍重されて、それを求める人が生前にも多くいたらしい。 ただミケランジェロは、誰にでも素描を与えることはなかったという。特にプレゼントにする場合には丁寧に書いたものを渡していた。 もちろん素描はメモでもあり、自分の思考をまとめる…
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湖北・観音の里(下)

古代の日本にあった「異界」信仰は、しだいに観音信仰とひとつになったのである。 『星と祭り』には、事故で亡くなった子供への思いがあり、そしてそれがパラレルワールドへの幻想と重なる。このあたりの「異界」の提示の仕方は、たいへんに興味深いものがある。 また同書ではヒマラヤ地方での登山の話も組み込まれている。一部には登山の話が冗長で…
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湖北・観音の里(中)

井上靖の『星と祭』は、琵琶湖でのボート転覆事故をめぐる話であり、その関係もあって琵琶湖周辺の観音信仰にも触れられる。 この作品は、日本の観音信仰を考えるうえで実に重要な視点を提示している。 それは「異界」である。「常世」ということもできるであろう。 『星と祭』では複雑な人間関係が日常と非日常をめまぐるしく交錯させる。 …
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湖北・観音の里(上)

「観音の里の祈りとくらしⅡ」展 東京芸術大学美術館 琵琶湖周辺、とくに湖北といわれる地域には、地域に根ざした観音信仰が伝わっている。 「観音の里の祈りとくらし」展は、じつは2014年にも、芸大の美術館で行われており、今回は二回目となる。 その二年前には三井記念美術館で「琵琶湖をめぐる 近江路の神と仏」展が開かれている…
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