第九十二話 中国武術における拿法と打法(12)

第九十二話 中国武術における拿法と打法(12)
また蟷螂拳では最高の技術の精華とも称される六合短捶はほぼ形意拳の動きである。こうしたことからも蟷螂拳の核心部分に形意拳などのイスラム系統の武術があったことをうかがわせているのかもしれない。興味深いことに形意拳家の練る八卦掌では後ろの手が下がって行く傾向がある。これは「中心線を空ける」という形意拳本来の身法によるものと思われる。形意拳も伝承によっては中心線を守るような形に近づいているものもあるが、王樹金などの構えでは「中心線」は大きく空いている。個人的には形意拳では「開」の身法を、八卦掌では「合」の身法を練るのが良いのではないかと考えている。