第九十二話 中国武術における拿法と打法(9)

第九十二話 中国武術における拿法と打法(9)
形意拳の劈拳では基本的には親指と四指とで挟むように掴むが、さらに上達すると挟む力は少なくても相手に吸い付くような使い方が可能になる。イスラム系統の武術として知られる湯瓶七式拳の「劈」はまさに拿法としての劈拳そのものである。こうしたことからも形意拳がイスラム武術に発するものであることが考えられる。相手を強く掴むと返し技を受ける危険も増す。拿法を使う武術には常にこの危険を考慮しなければならない。鷹爪拳や八極拳などは比較的固く掴む系統であるが、秘宗拳や蟷螂拳は柔らかく掴む系統といえよう。

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