第九十二話 中国武術における拿法と打法(8)

第九十二話 中国武術における拿法と打法(8)
形意拳の劈搴は、形意拳で最も重要とされる三体式でも練られる。詳細は省くが形意拳の基礎を養う三体式は五行拳のどれを使っても不適当ということはないが、唯一劈拳だけが使われるのはそれに意味があるからに他ならない。それは拿法の練習である。劈拳では初めの拳を打ち上げる動作で相手の攻撃を受けて、その腕を翻すことで相手の腕を絡めて重心を奪い、掌にて相手を掴むわけである。つまり形意拳の拿法は劈拳にあるのであり、ここをベースに全ての技法は展開される。そうであるから劈拳は最重要な技法なのである。つまり翻って言うならば形意拳においては拿法こそがその中核にあるということになる。

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