第九十二話 中国武術における拿法と打法(7)

第九十二話 中国武術における拿法と打法(7)
イスラム系統の武術の特色としては「動作が簡素であること」「一打一打に分かれていて連環性が強調されないこと」などがあげられる。そうしたことからすれば形意拳などもイスラム系統の武術であったことが想像される。イスラム系統の形意拳としては心意拳があり、形意拳はかつては心意拳と称していたとの伝承もあることからすれば、形意拳はイスラム系統の心意拳から漢族の中で練習されるようになって形意拳となったと考えらえよう。おそらくは漢族の中で練習されるようになって連環拳や四把捶のような連環した形式の套路が増やされたものと思われる。形意拳も相手を掴むことを想定すると劈拳の「位置」付けも見えてくる。劈搴は五行搴の中にあって唯一「掌」を用いる。それは劈拳が相手を掴むための練習であるためである。そのために劈拳だけは「掌」を用いて練る。

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