古道130

神仙道と仏道(2)
私見によれば、仏教の中でも特に釈迦の頃の仏教と神仙道は近いものがあるように思われる。いわゆる原始仏教(根本仏教)である。禅はむしろ神仙道の影響を受けて生まれたものである。神仙道の仏教よりの派とほぼ変わりがない。インドなどの仏教からすれば、ほぼ神仙道といわれるかもしれない。禅では経典に書かれている仏教教義を一旦、否定する。そして、自然と一体となることを説く。そうして得られた「真理」は、自ずから釈迦の説いたことと同じとなる、と考えるのである。最後の「真理」が釈迦の説いたことと同じ、という部分を除けば、プロセスそのものは禅も神仙道もまったく同じである。

太上十三経注釈(340)老子 第二十五章
老子がここで言っている「王」とは、三才である天地人の「人」であり、道を体現した「人」であることは、すでに説明した。それは「人は地に法り、地は天に法り、天は道に法り、道は自然に法る」とあるところでも分かる。この一節では「人」から始められ、人は地と同じであり、地は天と同じ、天は道と同じ、道は自然と同じとする。これは老子が、あくまで「人」を中心に考えていることを示すものであろう。「人」がどのように生きれば、より平穏に生きることができるのか。それを老子は考えていたのである。