古道087

五大明王と五大力(1)
五大明王とは、不動明王を中心とする五明王のグループをいうものである。降三世、軍荼利、大威徳、金剛夜叉などの明王が、不動明王以外にいる。五大明王への信仰は古くは五壇法などに見られるように不動明王を中心として、四方を鎮める、というものであった。そのためそれぞれの明王の違いはあまり強調されることがなかったのである。
こうした力への信仰は、五大力への信仰となっていく。醍醐寺などでは、五大力さん、として信仰されている。五大力は、近世では魔除けの呪文のようにして使われてもいる。これは五大明王を特に意識することなく使われたようである。

太上十三経注釈(297)老子 第二十二章
注釈では、「むすび」を含む「おおいなる対立」の関係があるからこそ「柔をもってしても、剛を制することができる」とする。ただ注意しておかなければならないことは「柔」をして「剛」を制することは不可能であるという点である。「剛」は必ず「柔」に勝る。柔をして剛を制することができるのは、柔は容易に剛に転じ、剛は容易に柔に転じてしまうからである。それでは、陰陽の転換はどのようになされるのか。この場合の秘訣は柔を剛に転ずるのではない、というところにある。主体的に行われるべきは「剛」から柔」への転換である。その秘訣が「引進落空」にある。相手のバランスを失わせるわけである。