古道084

アイコンとしての弁財天(2)
また、宇賀神弁財天で宇賀神の居る場所も重要で、蛇体の老人は女神の頭の上にいるのである。これはサハスラーラ・チャクラの位置である。サハスラーラ・チャクラは、ほかのチャクラとは、少しく違っており、肉体より霊体による部分が大きい。そのため頭ではなく、頭の上にあるわけなのである。宇賀神が示しているのは、神仙道でいうところの先天後天の合一である。
つまりアイコンとしての弁財天が象徴しているのは、坎離の合一であり、先天後天の合一なのである。これが果たされることで、心身のあるべき状態が得られることになるのである。

太上十三経注釈(294)老子 第二十二章

この章の最後には「誠の全ったくして、これに帰する」との一文がある。老子は「争わない」ことがより良く生きる上での最も重要な法則である、と考えたのであった。その根本にあるのが「至柔」である。老子は柔らかさの中には生命力があると考えた。芽吹いた草木は柔らかく、枯れたものは硬い。老子は「至柔」という概念を出してはいたが、それが具体的なエクササイズとして結実したものが太極拳なのである。太極拳や八卦拳は老子の教えをそのままに実践できる優れたエクササイズなのである。