陽気から純陽を得る(十月丹成章第九 その2)

「金砂は霧となり、母は玄珠を産む」

金砂とは、陽の気のことである。神仙道では「金烏、玉兎」の語もあるように、金は太陽すなわち陽を示し、玉は月すなわち陰をいう語となる。

陽気が「霧」となるというのは、霊的なものとなる、ということである。

「霧」は日本の神道でも、神の息とされている。そして、そこから神々が産み出される。

「金砂は霧となり」とは、陽気が霊的なものへと変容するということである。つまり、「純陽」となる、ということである。

この「純陽」が「母」となり「玄珠」が産み出される。

「玄珠」とは、「玄」を知ることのできる心身の状態のことである。

気功や武術で、陽の気をたかめるのも良いが、それだけでは心身の高い境地に入ることはできない。

陰陽の気を超えたもの、つまり「虚」のあることを知ってはじめて、陽気は、純陽となるのである。