自在を得る(十月丹成章第九 その1)

「丹、九還をなせば、胎は黄輿(おうよ)と化す」

「九」は、陽の極数であるから、九還は「極陽」「純陽」を示している。

純陽が得られれば、丹の産まれる「胎」は、黄輿となる、というのである。「黄輿」とは、天子の乗り物である。ここでは、仙人の乗り物と解してよかろう。

つまり、純陽が得られば、「胎」つまり、肉体は自在の乗り物となる、というわけである。

自在の心身を得られる、というのである。

純陽とは、陰陽を超えた世界であり、これは「虚」の世界である。

「虚」を知ることで、自在の境地が得られるのである。