丹を得る(妙香並済章第十 その1)

「天香は鼎に満ち、霞は三台を映す」

丹がなったならば、全身(鼎)は、天香に包まれ、その気(霞)においては、上、中、下の三丹田が、活発に働くようになることを、ここでは述べている。

天香といっても、特別な匂いがあるわけではない。活発な生命力を象徴しているのである。

「これ」といって特定はできないが、明らかに感じられるエネルギーの充実を、「天香」が満るとしているのである。

葛玄は「四時順気なれば、一歳にして丹を成す」という。

四時は、四季のことである。つまり「木、火、金、水」の四時に、変化を促す「土」が加わり、一歳となる。

「木、火、金、水」は「肝、心、肺、腎」であり、その働きが順調で、静(土)が加われば、丹は成るのである。