換骨奪胎(十月丹成章第九 その4)

「犬牙の参錯するは、馬歯となんぞことならん」

「参錯」とは、きれいに整っていない状態のことである。

犬や馬の歯は、同じく整ったものではない、と述べている。

意味するところは、歯の生え変わりである。

葛玄は、三ヶ月で、犬の歯は「参錯」となる、とする。

実際の修行でも、三ヶ月くらいが、ひとつの区切りとなる。この時期に、おおまかな基礎ができないと、なかなか後に続けることができなくなる。

また、三ヶ月は、修行の大成を十ヶ月として、基礎のできる時期を象徴的にいうものでもある。

基礎ができて、本当の意味での道の修行に入る。これは歯が生え変わるようなものなのである。

よく「換骨奪胎」などと言う人もいる。

それまでの自分への固執が薄れて、新たなものの見えてくる段階である。